最近、某金属塗装業者さんで、「常乾の2液のウレタン塗料の艶がひけるからなんとかしてほしい」とのご相談がありました。
色々と調べてみた結果、同社の乾燥炉は140度で、塗料メーカーとしてこの塗料の強制乾燥温度は100~120度とのことでした。乾燥炉に入れている時間の長さもあるとは思いますが。
使われていた塗料は5分艶で、見本板をグロス計で図ると50-45ぐらいなのに、塗料を塗布して同社の乾燥炉で乾かした金属を測ると25-35になっていました。
塗料メーカーの担当者いわく、
「同様のご相談はよくいただきますが、高温すぎると2液のウレタンは艶がひけます。乾燥時間を短縮したい、というご要望はもちろんですが、現場で上手く調整していただきたいと艶はなかなか合いません」との回答でした。
結局、同社へはもう少し高めの艶指定の塗料を納品することになりました。
色によって艶のひけ方も変わるようで、現場での対応が大変です。
メーカーにはぜひ、省力化対応の塗料の開発を続けてもらいたいです。