今回のブログは、先日私が実際お客様へ提案した内容をもとに書いてみたいと思います。
表題の通り「金属屋根(折板屋根)塗替え」についての提案になります。
提案内容にはこちらから提案したもの、お客様からのリクエストなどがあり、最終的に5通りの提案を行いました。
では、それぞれの塗料についての特長や違いを見ていきたいと思います。
①ユニオン建材工業「エクセルテックスBB工法」
こちらの材料は防水材メーカーの特性を生かした、間に防水材の層をはさんだ5工程の塗装仕様になります。
特に防水性、遮音性、遮熱性(上塗りが遮熱塗料)、防錆性能に優れた材料になります。
ただし材料費のコストは非常に高いです。
②エスケー化研「クールタイトEL工法」
こちらも①と同様に、間にELベースコートという弾性のある層をはさんだ5工程の塗装仕様になります。
特に防食性、遮音性、上塗りに遮熱塗料を使用することでの遮熱性に優れた材料になります。
材料費のコストは①よりも抑えられていますが、5工程の使用になるため多少割高になります。
③アトミクス「アクアルーフ」
こちらは金属屋根向けには珍しく、下塗り~上塗りまで3工程で仕上がる水性の材料になります。
特に塗替えの現場では臭気の問題があり、その条件に対応できる材料になります。
特長としては防錆性、耐候性、遮熱性に優れ、乾燥膜厚が250~300μm確保でき防音効果もあります。
材料費のコストは3工程の仕上げですが比較的高めです。
④大同塗料「ハイアルマ」
こちらは金属屋根用に特化した天然アスファルト系の材料で、厚膜型の防食塗料なります。
3工程の塗装仕様で、防食性や消音効果、高伸縮性による耐ひび割れ性を持つ材料です。
材料費のコストは比較的安価になります。
⑤エスケー化研「エスケープレミアムルーフSi」
こちらは一般液な金属屋根用塗料で、3工程の塗装仕様になります。
特長としてはラジカル制御型のシリコン樹脂塗料で、紫外線に強く優れた耐候性を持ちます。
塗替え目安を示す期待耐用年数は7~9年、環境にもよりますが長期に渡り耐候性に優れます。
材料費のコストは比較的安価になります。
この5種類を比較しながらご提案、見積りをしてみました。
金属屋根の塗替え用塗料という括りで調べても、これだけの種類があり塗装工程数や価格に幅があることが分かりました。
メーカーを見ても防水材を扱う建材メーカーから塗料メーカーまで多くのメーカーで屋根用材料の取扱いがあることが分かります。
この5点から最終的にお施主様に選んでいただいたのですが、今回選ばれたのは⑤の「エスケープレミアムルーフSi」でした。
今回防水性や遮熱性、遮音性など様々な点からアプローチし提案してみたのですが、最終的にはコストの部分を重視して決定されたと伺いました。
ちなみにコストの順でいうと、高い順に「①→②=③→④→⑤」という順番になります。
通常塗料の比較をする際は2点から3点で比較することが多いため、今回の5点での比較は私にとっても非常に勉強になりました。
今回新たに知った塗料もありますので、今後の営業や提案につなげていけたらと思います。
福住商店では屋根だけでなく、外壁、鉄部、その他の塗料全般を取り扱っております。
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