関西ペイントは10月3日、同社尼崎事業所内に構える、自動車補修研修センター
「ARC(オートリフィニッシュセンター)西日本」をリニューアルしましたので
紹介させていただきます。
まずは1階にある塗装研修スペースですが、全面LEDライトを採用しています。
塗装ブースはアンデックス製「CAB-747」の特注仕様を導入しています。
幅8ⅿ×奥行7ⅿ×高さ3.85ⅿでトラックなど大型車両の対応を可能にする他、
カーテンでブース内を2分割することも可能。さらにカーテンレール自体を
可動式にしたことで、ワークサイズや作業人数によって作業スペースを
自在に変えられるようにしています。
2階には遠隔研修を可能にしたオンライン配信スタジオを新たに設置。
コロナ禍と言う事もあり、距離・時間・場所の制約を受けない
非接触の研修を可能にしています。
そして今回のリニューアル最大の目玉となるのが、業界初となる
VR塗装シミュレーターの導入です。
塗装を数値化することが可能で研修受講者の得意、不得意が明確になります。
使用方法は専用のARゴーグルとガンを装着して、車両の種類(乗用車・大型車両・
鉄道車両)、パーツ、塗装環境(工場・ブースなど)、ガンの種類を選択し
バーチャル上で塗装を行います。
たったこれだけでガン距離・速度・角度・伝達効率・時間・塗布量などのデータが
測定できます。また塗装の様子は常時モニターに映し出され塗布量やタレと言った
仕上がり状況を確認することができます。
実際に自社内の塗装技術試験を今月、この場所で開催された顧客がありました。
すべてが最新鋭で圧巻だったそうです。
私も次回、講習を受講するのが楽しみになりました。