以前にお客様が施工された現場で、「古い木製床を塗装できれいに見せたいが何か良い塗料はあるか?」という問合せをいただきました。
塗装前(修復前)の床の状態
↓
当社でお勧めしている大谷塗料のVATON(バトン)シリーズの中で、
(着色)VATON
(クリヤー塗り)VATONフロアー
という溶剤形の塗料がありますので、まずそちらを提案いたしました。
※溶剤塗料の方が油により塗料が伸びるため施工がしやすく、色ムラや艶ムラも出にくいと考えて
まず溶剤タイプを提案しました。
ただここで少し問題がありました。
このVATONとVATONフロアーの組み合わせだと、溶剤塗料になるため乾燥時間が長くなってしまいます。
(着色VATONの乾燥が24時間以上、VATONフロアーの乾燥時間が塗り重ねで16時間以上、最終養生が3日以上、
仕上がって物が置ける状態になるまで約1週間かかります)
この床塗装の作業が工期の終盤であったため、できるだけ短い工期で仕上げたいとの要望がこの時点で出てきました。
ということで、同じ大谷塗料の床用塗料で水性VATON、水性VATONフロアーを再度提案することにしました。
なぜ水性かというと、溶剤塗料に対して乾燥時間が短くなるからです。
具体的には、着色の水性VATONの乾燥が24時間以上(ここは変わりません)、水性VATONフロアーの乾燥時間が
塗り重ねで6時間以上、最終養生が1日以上、仕上がって物が置ける状態が4~5日程度と溶剤に比べ2~3日短縮が可能になります。
何とかそれぐらいの日にちなら取れそうだということで、実際に作業をしていただきました。
今回使用していただいた塗料は、
着色用として、水性VATON#5009ダークブラウン
保護用のクリヤー塗りとして、水性VATONフロアー全艶あり
です。
施工中の写真
↓
下半分が施工前の状態、上半分が施工後の状態です。
残念ながら最終の仕上がりの写真は撮れませんでした。
着色とクリヤーの塗装でここまできれいに仕上げられるものなのですね!
今回施工された木製床は、100年近く前に建てられた建物の床で、何とか床板をそのまま残したかったため、
張り替えずに塗装で修復という方法を取られました。
同じような案件でお悩みの方がいらっしゃいましたら是非声をおかけください。
着色~仕上りのイメージまでご提案させていただきます。