先日内装工事関係のお客様が来社され、「床に描いた絵の上にクリヤーで塗装をしたい」というご依頼をいただきました。
床の絵はホームセンターに売られている水性の塗料で描かれているそうで、その絵の汚れ防止のためにクリヤーを塗りたいとのことでした。
すぐにでも注文して翌々日ぐらいには使用されるようでしたので急いで調べてみました。
まず条件として、
①水性であること(下の絵が水性で描かれているため)
②コンクリート床用の塗料であること(上を人が歩くため)
③艶有りであること(お客様の希望)
④乾燥時間ができるだけ短いこと(塗り重ね乾燥・最終養生、オープン日があるため)
⑤ある程度の屋外耐候性があること(窓際など紫外線による黄変を防ぐため)
これらの5点があげられます。
調べた結果、当社としておすすめしたのは、
水谷ペイントの「水系ボウジンテックスアルファ クリヤー 艶有り」です。
販売実績のある同メーカーの「水系ボウジンテックスショップクリヤー」と迷ったのですが、メーカーに確認したところ「ショップクリヤーは
下の塗膜との相性が悪いと密着不良を起こします」とのこと。
今回ホームセンターで購入された塗料の詳細が分からなかったため「ショップクリヤー」は諦め、上記のクリヤー塗料に決定しました。
「水系ボウジンテックスアルファ クリヤー 艶有り」は、
・1液架橋型の塗料で優れた耐汚染性(乾燥初期から発揮)
・アクリル樹脂では最強の塗膜を形成
・水系でありながら優れた乾燥性(塗り重ね乾燥:2時間、歩行可能:6時間、最終養生:2日)
・外部に使用できる優れた耐候性
という特長があります。
この塗料であればお客様も使いやすく、短納期で仕上げることができ、満足していただけると思われます。
今回は絵の上に塗装するので下塗りは入れていませんが、通常であればコンクリート・モルタル床の場合「水系ボウジンテックスシーラー」や
付着性が必要な場合は「水系ボウジンテックスエポキシシーラーⅡ」を下塗りに使用します。
※「水系ボウジンテックスエポキシシーラーⅡ」は紫外線により黄変するため屋内用途のみ、窓際や水銀灯下でも黄変することがあり注意が必要
今回は塗装業以外のお客様でしたので、「使いやすく」「作業性のよい」「ある程度安価で」「満足していただける」塗料を選んでみました。
当社は塗料関連において幅広いご提案ができますので、塗装や塗料のことでお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
お待ちしております。