先日、「スプレー缶を落としてしまい、噴出口とその先が折れて塗料が中に残っているスプレー缶がある」というお問い合わせをいただきました。
確かに塗料と噴出するガスが残ったままゴミとして出すのは大変危険です。引火する恐れがあり、火事や事故等にも繋がる可能性があります。
そのため、中身を全て出し切ってから捨てるようにしましょう。
しかし、今回の事例ではスプレー缶の噴出口の根本から折れてしまっているので中身が出せません。
おそらくこういった状態です。
そこで、中身が入っているスプレー缶の処分方法をを二つご紹介します。
A.業者に依頼する方法
ネットで調べてみると中身が入ったままのスプレー缶を業者に送付すると処分してくれるそうです。ただし有料となります。
B.自分で処理する方法
塗料のスプレー缶を販売しているメーカーに問い合わせたところ、以下の処分方法を教えていただきました。
※必ず外の風通しの良い屋外で行ってください。家の中では絶対にやめてください。換気扇の下でもガスの換気が追い付かず引火する恐れがあります。
※塗料が噴出し目に入る恐れがあるため、必ず防護メガネと汚れてもいい服で作業しましょう。
- 濡れたタオルやダスター等を用意しスプレー缶に当ててその上から缶に小さい穴をあける。
- 小さい穴から塗料とガスが少しづつシューッと出てくるので収まるまで濡れたタオル等で抑えておく。
- ガスが抜ける音がしなくなったら缶を大きく開けて中の塗料を新聞紙やダスター等に含ませ乾燥させる。
- 塗料が乾燥したら新聞紙は燃えるゴミへ、スプレー缶は各自治体で捨て方が違うため調べて捨て方に従い処分する。
以上が回答になります。（あくまでも塗料のスプレー缶メーカーに問い合わせた回答です。制汗剤等違う物が入っている缶の捨て方はそれぞれのメーカーへ確認してください）
スプレー缶の先が折れてしまい使用できなくなった場合、そのまま放置していると缶にサビが出来て突然破裂したりする危険性もあります。
そのため、早い目の処分をお勧めします。